「ブレイク」と「サイドアウト」
- 勇樹 坂本
- 2017年7月15日
- 読了時間: 4分
こんにちは。HP開設の勢いそのままに、2つ目も投稿しようと思います。
そのうち息切れすると思うので今のうちに・・・(笑)
話しは少し飛びますが、みなさんにとって去年のリオデジャネイロ五輪のハイライトは何でしょうか?
萩野の金メダル、卓球女子団体、陸上男子400mリレー、吉田沙保里の涙・・・。
本当にたくさんの思い出が詰まった大会だったと思います。
バレーは?と言いますと、男子は出場ならず、女子は出場するもメダルを獲得できず、と結果だけ見れば目立たない大会となってしまいました。次回は2020年東京ですので、男女ともメダルを獲得してほしいですね。
さて、オリンピックなどの世界レベルのバレーを見て、次のことを考えたことはないでしょうか?
「そんなえぐいサーブ取れるかよ・・・・」
2m級の外人が、目にも止まらぬジャンプサーブを打ってサービスエース、なんて光景よく見ますよね。今回はこのサーブに関連するトピック、「ブレイク」と「サイドアウト」について考えます。
バレーに限らずサーブを打つスポーツにおいては、サーブを「する」側と「受ける」側の両方が存在します。そして、基本的にはどちらか片方が有利な状況となっています。例えばテニス、これはサーブ側が圧倒的に有利なスポーツですね。レシーブ側がセットを取った時これを「ブレイク」と言うことは有名だと思います。サーブ側が不利なスポーツというと、僕が調べた感じだとバドミントンがそうでした。(もし間違っていたら申し訳ないです。)
では、バレーボールはどうでしょうか・・・?
結論から言うと、サーブ側が不利なスポーツです。むしろテニス寄りでサーブ側が有利みたいに感じるかもしれませんが。理由は様々あると思いますが今回は重要ではないので、とりあえず、
「バレーボールにおいては、レシーブ側に攻撃選択権があり、サーブ側が不利である。」
と丸暗記してください。
ではまず、「ブレイク」から。テニスと一緒に考えれば分かりやすいですね。「ブレイク」とは、不利な状況を打ち破ることであり、バレーにおいては「サーブ側が得点すること」を言います。 (サーブ側が有利なテニスとは逆です。)
「サイドアウト」はというと、「レシーブ側が得点すること」を言います。テニスで言う「キープ」がこれに近いかもしれません。
では次に、サイドアウトとブレイクの重要性について考えます。仮定の話となりますが、もしサイドアウト率が100%のチーム(レシーブ側の時必ず得点するチーム)同士が戦ったらどうなると思いますか?
自チームのサーブ
↓
相手に得点される (0-1)
↓
相手にサーブ権が移る
↓
得点を取る (1-1)
↓
自分にサーブ権が移る
↓
相手に得点される (1-2)
↓
相手にサーブ権が移る
↓
得点を取る (2-2)
↓
以下ループ
バレーにはデュースがあり最低2点差以上つけないと勝てないので、この場合永遠に試合が終わらないということがわかりますね。サイドアウト率が100%だと負けることはありませんが、これだけでは勝つことはできないのです。では、2点差以上つけて勝つためにはどうするか。自分のサーブ時の得点が必要なことがわかります。そう、ブレイクです。どのチームも勝つために必死にブレイクを狙います。非常に大雑把に言うと、サイドアウトは負けないために必要で確実に取るべき点、ブレイクは勝つために必要でなかなか取れない点ということになり、この2つが大きく違う意味を持つということがわかると思います。
まとめると、「バレーに勝つためには、きっちりサイドアウトをとって要所要所でブレイクしなければならない」、ということです。ただこれは、「有利な状況はきっちり得点として、不利な状況は頑張って打ち破ろう」、とある意味理想論みたいなものです。実際にはサイドアウト率100%は不可能ですし、ブレイクもそうポンポン出来るものではありません。この理想をいかにしてを実現させるか、それを考え日々練習し、試合において戦略を練るわけです。
サイドアウトとブレイクについてある程度ご理解いただけたでしょうか。今年の秋には4大大会であるグラチャンバレーが開催されます。せっかくの機会ですので、今日のトピックを意識して観戦してみてください。ありがとうございました。
ハマー
Comments